自分達の考えたアイデアをフレームワークで整理し、
実際に新しいお弁当を作ってみた学生チーム。
どうやらフレームワークの使い方も見えてきた……?
[ホールプロダクト]
・理想プロダクトを考えることで、新しくおまけをつけることを思いついた。

コアプロダクトをお弁当とした場合の、ホールプロダクトを整理したようですね!
期待プロダクト(これが無いと困る!)に「はし」
拡張プロダクト(これで十分満足!)に「おしぼり」
理想プロダクト(え、そんなものまであるんだ!)には「おまけ」など
お客様がお弁当を食べる際の重要な要素が散りばめられています!
[4P/4C]
・プロモーションに関しては企業側の制約があるため実現は難しそう。

Promotion(広告宣伝)はなかなか難しいところですね……
それでもPOPやカタログといった媒体が考えられています。
「取扱店舗の情報が簡単に手に入ること」といった
お客様にとって嬉しい視点で、検討した様子が分かります。
商品開発の全体が見えてきた……!?
(次回に続く)
自分達のアイデアを『研究ノート』の<ダメダメな例>と比べ
<これがベスト>に近づくようみんなで議論した学生チーム。
フレームワークを使った新商品開発の行方は……?
今回も、学生チームが実際に使ったノートを紹介します!
[ブレインストーミング]
・ブレストは普段のゼミでも使っているので、よく理解できた。

ロコモコ、いも煮丼、ガム付きといった気になるアイデアが生まれたようです!
[PoC(Proof of Concept)]
・実際にお弁当を作って写真を取ったり試食をしてみたりした。
・PoCと試作品との違いがよく分からなかった。

ノートに「まとめる」だけでなく、実際に「作ってみる」という
チャレンジは素晴らしいですね!
ダイノスチームも興味津々のようです。
[香織] 「プルコギ丼が気になります」
[ショータ]「ラー油、マジぱねぇっス!」
[モリリン]「えと、ロコモコがいいなぁ」
PoCと試作品との違いについては、次のようなアドバイスをしました。
PoCはお弁当の彩りや分量、材料の構成などを共有し検討する為につくります。
検討や選別の後、実際に販売する商品と同じ素材、同じ味付けとなるよう
食材や包装、手順を整え、表現するのが試作品の役割です。
(次回に続く)
斬新さは思いつきの積み重ねでは生まれなかった。
はやくも壁にぶつかってしまったチームは、
どうやら『研究ノート』を参考にしたようですが……
[フレームワークに挑む]
Q. お弁当の新商品開発にフレームワークを使ったんですね?
A. はい。先生の指導の下、
『28歳の仕事術』に書かれた順序通りにフレームワークを使ってみました。
この本の順序通りに進めた中で、いくつか気付きがありました。
学生チームが実際に使ったノートの画像を入手しました!
[SWOT分析]
・自分たちで『SWOT分析』を使ってみたが、『研究ノート』の<ダメダメな例>とそっくりだった。
<これがベスト>に近づけようとあれこれ議論した。
・『SWOT分析』で整理すると、メンバーの理解度にズレがあることが分かった。
そのズレを確認することで、チーム全体の足並みをそろえることができた。
・『SWOT分析』を使うことで、今までのやり方でモレていたものが見つけられた。

『研究ノート』左ページの<ダメダメな例>を見ながら、
右ページの<これがベスト>に近づけようと奮闘したようです!
こちらのノートでは、内部要因と外部要因をしっかり切り分けられていますね!
[ロジックツリー/MECE]
・最初は巧く分類することができなかったが、整理していくにつれて理解できた。
・MECEに整理するのは難しい。だけど、整理していく過程でモレに気づけた。



購買行動、購買状況、売上拡大といった事柄を
MECE/ロジックツリーで整理しています!
さらに整理した情報から、ターゲット像を描いています。
チーム内で理解度を共有し進捗確認したというのも、フレームワークの効果的な使い方ですね!
(次回に続く)
『28歳の仕事術』に登場するフレームワークを使って、
米沢の松川弁当店さんの新商品開発に挑んだ大学生たち。
法政大学経営学部小川ゼミを取材しました!
第1回目の今日は、どのような活動を行っているのか、ざっくりとゼミの概要を伺いました。
[ゼミ概要]
Q. どのような分野を学んでいますか?
A. マーケティングを学んでいます。
Q. どのような体制ですか?
A. 学部の3年生、4年生の混合ゼミで、毎週1回のゼミとサブゼミ(自主的な活動)が数回あります。
企業ごとに4つの小グループに分かれています。
Q. 企業ごとというのは……?
A. 小川ゼミでは、アパレルやホームセンターなど、実際の企業と連携した取組みがあります。
私たちのグループでは、松川弁当店さんのお弁当の新規開発に取り組んでいます。
Q. 学部の学生が企業に提案するのですか?
A. はい。新規開発では、自分たちで一から企画を立ち上げることが許されています。
法政大学小川ゼミ フィールドワーク研究最終発表会の様子(2010年度)
なかなか実践的なゼミのようですね……
新規開発をどのように進めたのか?
ちょっと突っ込んだ質問を続けます。
[ゼミの進行]
Q. これまでの進め方を教えて頂けますか?
A. 企業へのヒアリング、フィールドワークを行い、
授業で学んだ知識や今までの経験からアイデアを出していました。
Q. うまく進んでいましたか?
A. いえ……これまではコンセプトを作ることなく新商品開発を始めていました。
企業の担当の方から求められた「斬新さ」を重視して、
いきなりブレインストーミング(ブレスト)で新商品のアイデアを出していました。
しかし、ジャストアイデアの思いつきや、その積み重ねからは、
求められるような「斬新さ」は生まれませんでした……
斬新さは思いつきでは生まれなかった。
はやくも壁にぶつかってしまったようです。
では、どうやってその先に進んだのでしょうか??
(次回に続く)
『28歳の仕事術』に登場するフレームワークを使って、
米沢の松川弁当店さんの新商品開発に挑んだ大学生たちを取材しました!
株式会社松川弁当店

大学生が新商品開発って、すごい!
いったい、どうやって?
手書きの『研究ノート』に秘密がありそう……

詳細を全4回でお伝えする予定です!
乞うご期待!
(つづく)